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『楽園まで』
張間ミカ
徳間書店(2009)

内容
雪が降り続ける世界。普通の人と目の色が異なるオッド・アイの少女ハルカと弟のユキジは、異能を持つために悪魔と呼ばれ、教会に追われていた。
ハルカは心を失った双子の弟ユキジの手を引いて<楽園>を探す。
旅の途中に出会った青年ウォーテンは二人が悪魔であると知っても態度を変えなかった……。
一方悪魔を狩る役目を担う「狩人」の青年ルギは、教会に疑問を抱き始めていた。ハルカとユキジは、<楽園>の在り処を知るが、「狩人」たちに追い詰められて……。
――お願い。なにも望まないから、なにも奪わないで。
(表紙裏より)

==+==

予想以上に良かった。

文章がしっかりしているし、簡単な言葉が効果的に使われているように思う。世界観もよく描かれているし、けれどそれが退屈しないような形で盛り込まれているから、全体的に読み易い。

ただ、欲を言えばウォーテンをもっと深く書いて欲しかったかもしれない。いや、これでも十分満足しているのだが、何となく。

実のところ、イラストに惹かれて手に取った。それから表紙裏の「――お願い。なにも望まないから、なにも奪わないで。」という一文で購入することに決めた。自分の直感は正しかったと思う。

冷たくて白い雪。その匂いと凍えた指先の感覚が読み手にも伝わるようだった。
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『ラピスラズリ』
山尾悠子
国書刊行会(2003)

内容
不世出の幻想小説家がふたたび世に問う人形と冬眠者と聖フランチェスコの物語。(帯より)

==+==

物語のはじまりは3枚、もしくは6枚の絵から。
恐らく「銅版」は序章にあたるようなものだと思う。それから「閑日」と「竈の秋」は絵に纏わる物語。

正直に言うと、一回読んだくらいでは理解しきれていないと思う。というか繋がりを見つけきれず宙に浮いている部分があるような。特に「トビアス」。ちょっと誰か解説!とか言いたくなるような。

いや、でも物凄い質の高い作品だと思う。というか、こんな内容どうやって思いつくんだろう。そしてそれを書ききる表現力――というか、描写力?兎に角凄い!
視点と時間、それと空間が継ぎ目なく入れ替わる感じ。だから余計難しいのだが、それが良い。
何にせよ自分の読解力の乏しさが恨めしくなった。でも、もう一回読めば何か掴めそうな気がする。

この人の作品もっと読んでみたい。
『時計塔の怪盗-黒き救いの御手-』
梨沙
一迅社文庫アイリス(2008)

==+==

猫欲しい。

まあ、これは良いとして。
webで公開されていた時よりもかなり加筆されているようでかなり満足。
ササラとクリストルの組み合わせがなんか好き。
『アリスの不思議なお店』
フレデリック・クレマン/鈴村和成訳
紀伊国屋書店(1997)

紹介
小天使の鈴、チェシャ猫の笑い、空飛ぶ絨毯、白雪姫の靴下留め……
誕生日には何が欲しい?古今東西のお伽話から抜け出て来た、世にも稀なる「夢のカタログ」(帯より)

==+==

私は大好き。60ページに2800円(税込2940円)は痛かったですが、これなら満足。でも多分好き嫌いが分かれる作品ではないかと思う。
著者のクレマン氏の絵は繊細というか微細というかで、この画風を嫌いだと言う人は余りいないのではないかと思うが、絵に関しては全く無知なのでなんとも。まあ、例によって私は好きだが。
普通の絵本のように絵が大きくあって文字があるという形ではなくて、ページのあちこちに絵がある感じ。あと絵だけじゃなくてオブジェもある。

日本語なら日本語に合わせた装丁をしていそうなので、是非原書も見てみたい。生憎フランス語はさっぱりなので読むことは出来ないと思うが。アメリカやドイツでも翻訳されているそうだから、いろんな国のデザインに興味がある。
『クラウド・コレクター<手帳版>|雲をつかむような話』
クラフト・エヴィング商會
筑摩書房(2004)

あらすじ
クラフト・エヴィング商會の先代である祖父が愛用していた古い皮トランク。その底から古ぼけた手帖がでてきた。そこには、不思議な国アゾットに関する、驚くべき旅行記が記されていた。読み進むうちに、孫にあたる三代目は、奇妙な物の数々に出会うことになる。得体の知れない機械、判読不能の書物やポスター、奇妙な譜面や小箱、そして酒の空壜らしきもの。壮大なスケールの冒険ファンタジー。
1995年単行本版に加筆し、イラスト満載の<手帖版>。
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