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『ニーベルンゲンの歌(後編)』
相良守峯訳
岩波文庫(1955)

状態・初

あらすじ
夫ジークフリートの暗殺に対する復讐を誓ったクリームヒルトは、それを果たし、しかし自らも首を刎ねられる。生者の悲嘆を残して幕は閉じられる。

==+==

妙に時間が掛かってしまったけれど、やっと読み終えた。

ちょっと想像とは違って思ったよりも淡々としていた気がする。いや、やっている事は凄いのだけれど、その過程というか描写というかが。そもそも結末はぽんぽん先に出て来るので、ドキドキ感はない。
あと、英雄主義と武力賛美に理解がないとかなり読み難いかも知れない。私は武力賛美が受け入れ難くて、読むのに時間が掛かったのはその所為もあると思う。

訳文はやはり原文に忠実にしてあったようだ。
訳者によれば、「今さら文語体にするのもどうかと思い…大体は現代の口語訳にしてみた」らしいが、文語体でも良かったんじゃないかと思う。

訳は余り好きになれなかったけれど、解説は解り易かったし、良かったんじゃないかと。訳も捉え方によれば問題ないと思う。というか、地名を現代風の発音にしてくれたのは有難かった。

リュエデゲールが物凄く良かった。彼の所だけ非常に盛り上がっていた気がする(私が)。


次は「ファウスト」にするか、それとも一息入れる為に「ハリー・ポッター」にするか。うーん…
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