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『家守綺譚』
梨木香歩
新潮社(2009)

あらすじ
庭・池・電燈付二階屋。汽車駅・銭湯近接。四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・小鬼・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々々出没数多…本書は、百年まえ、天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」=綿貫征四郎と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。―綿貫征四郎の随筆「烏蘞苺記(やぶがらしのき)」を巻末に収録。(カバー裏より)

==+==

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『ラピスラズリ』
山尾悠子
国書刊行会(2003)

内容
不世出の幻想小説家がふたたび世に問う人形と冬眠者と聖フランチェスコの物語。(帯より)

==+==

物語のはじまりは3枚、もしくは6枚の絵から。
恐らく「銅版」は序章にあたるようなものだと思う。それから「閑日」と「竈の秋」は絵に纏わる物語。

正直に言うと、一回読んだくらいでは理解しきれていないと思う。というか繋がりを見つけきれず宙に浮いている部分があるような。特に「トビアス」。ちょっと誰か解説!とか言いたくなるような。

いや、でも物凄い質の高い作品だと思う。というか、こんな内容どうやって思いつくんだろう。そしてそれを書ききる表現力――というか、描写力?兎に角凄い!
視点と時間、それと空間が継ぎ目なく入れ替わる感じ。だから余計難しいのだが、それが良い。
何にせよ自分の読解力の乏しさが恨めしくなった。でも、もう一回読めば何か掴めそうな気がする。

この人の作品もっと読んでみたい。
『アリスの不思議なお店』
フレデリック・クレマン/鈴村和成訳
紀伊国屋書店(1997)

紹介
小天使の鈴、チェシャ猫の笑い、空飛ぶ絨毯、白雪姫の靴下留め……
誕生日には何が欲しい?古今東西のお伽話から抜け出て来た、世にも稀なる「夢のカタログ」(帯より)

==+==

私は大好き。60ページに2800円(税込2940円)は痛かったですが、これなら満足。でも多分好き嫌いが分かれる作品ではないかと思う。
著者のクレマン氏の絵は繊細というか微細というかで、この画風を嫌いだと言う人は余りいないのではないかと思うが、絵に関しては全く無知なのでなんとも。まあ、例によって私は好きだが。
普通の絵本のように絵が大きくあって文字があるという形ではなくて、ページのあちこちに絵がある感じ。あと絵だけじゃなくてオブジェもある。

日本語なら日本語に合わせた装丁をしていそうなので、是非原書も見てみたい。生憎フランス語はさっぱりなので読むことは出来ないと思うが。アメリカやドイツでも翻訳されているそうだから、いろんな国のデザインに興味がある。
『クラウド・コレクター<手帳版>|雲をつかむような話』
クラフト・エヴィング商會
筑摩書房(2004)

あらすじ
クラフト・エヴィング商會の先代である祖父が愛用していた古い皮トランク。その底から古ぼけた手帖がでてきた。そこには、不思議な国アゾットに関する、驚くべき旅行記が記されていた。読み進むうちに、孫にあたる三代目は、奇妙な物の数々に出会うことになる。得体の知れない機械、判読不能の書物やポスター、奇妙な譜面や小箱、そして酒の空壜らしきもの。壮大なスケールの冒険ファンタジー。
1995年単行本版に加筆し、イラスト満載の<手帖版>。

『クラウド・コレクター|雲をつかむような話』
クラフト・エヴィング商會
筑摩書房(1998)

あらすじ
クラフト・エヴィング商会の先代、吉田傳次郎が遺した10冊の手帳。それは「アゾット行商旅日記」なる、空想旅行の記録だった。この日記をもとに、様々な架空の「おみやげ」を加え、すぐそこの遠い場所・アゾットを再構成する。 (MARCより)

==+==

読む?見る?楽しむ!な本。
織り込まれた綺麗で魅力的な挿絵や写真に惚ける傍ら、物語に散りばめられた謎に感嘆する。普段何気なくやっている仕草に様々な解釈を付け、それを更に洗練されたものへと昇華されると、「ああ、成程」と思わず納得してしまいそうだ。
個人的なキーワードは「忘却」と「雲」と、それから「お酒」。不思議なものとか雑貨、あとお酒が好きな人ならきっと楽しめると思う。アルコールは進んで飲みたがらない私も、お酒の壜は好きだから、そういう人も是非。

「ひぃ、ふぅ、みぃ」が好き。あと「静かなる晩餐」の所が凄く。

なんだか好き過ぎて上手く言えない。書いてみたはは良いけれど自分でも間違っているんじゃないかと思う所が多々ある。本屋で見かけたら捲るだけでもどうぞ。

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