『クラウド・コレクター|雲をつかむような話』
クラフト・エヴィング商會
筑摩書房(1998)
あらすじ
クラフト・エヴィング商会の先代、吉田傳次郎が遺した10冊の手帳。それは「アゾット行商旅日記」なる、空想旅行の記録だった。この日記をもとに、様々な架空の「おみやげ」を加え、すぐそこの遠い場所・アゾットを再構成する。 (MARCより)
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読む?見る?楽しむ!な本。
織り込まれた綺麗で魅力的な挿絵や写真に惚ける傍ら、物語に散りばめられた謎に感嘆する。普段何気なくやっている仕草に様々な解釈を付け、それを更に洗練されたものへと昇華されると、「ああ、成程」と思わず納得してしまいそうだ。
個人的なキーワードは「忘却」と「雲」と、それから「お酒」。不思議なものとか雑貨、あとお酒が好きな人ならきっと楽しめると思う。アルコールは進んで飲みたがらない私も、お酒の壜は好きだから、そういう人も是非。
「ひぃ、ふぅ、みぃ」が好き。あと「静かなる晩餐」の所が凄く。
なんだか好き過ぎて上手く言えない。書いてみたはは良いけれど自分でも間違っているんじゃないかと思う所が多々ある。本屋で見かけたら捲るだけでもどうぞ。