忍者ブログ
管理人の読んだ作品の記録です。
  • /10 «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • » /12
カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

リンク
カテゴリー
フリーエリア

最新CM

最新記事
最新TB

プロフィール

HN:
杏柘榴
性別:
非公開

バーコード
RSS
ブログ内検索

アーカイブ
最古記事
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

『魔法の館にやとわれて』
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/田中薫子 訳
徳間書店(2009)

あらすじ
山麓の町に暮らす十二歳の少年コンラッドは、魔術師である叔父から、「高地の貴族の館にいるある人物を倒さないかぎり、おまえの命は長くない」と言われ、その人物を探すため、魔法の渦巻く館に従僕として奉公に行くことになる。同じときに従僕としてやとわれた、少し年上の少年クリストファーも、やはり別の目的を持って館に来ていた。きらびやかな館の中でともに苦労しながら働くうちに、実はクリストファーは、別世界からやってきた強大な魔法使いだということがわかる。二人は館の屋根裏で、異世界の不思議な塔に通じる扉を見つけ…?「魔法のファンタジーを書かせたら第一人者」「ファンタジーの女王」と評価の高い、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの代表連作「大魔法使いクレストマンシー」の一作。英国風の貴族の屋敷を舞台に、のちにクレストマンシーとなるクリストファーの十代のころの冒険を、年下の友人の目から描く楽しい作品。(「BOOKデータベース」より)

==+==
PR
『クルミわりとネズミの王さま』
E.T.A.ホフマン/上田真而子訳
岩波少年文庫(2000)

あらすじ
クリスマスイヴの日、フリッツとマリーの兄妹は不思議なドロッセルマイヤーおじさんからのプレゼントを心待ちにしている。たくさんのおもちゃの中にマリーはクルミわりを見つけ…

==+==

やっと読めた、ホフマンの胡桃割り人形!学校の授業の発表に使わせて貰ったのは絵本だったが、全体の内容を把握する為に大いに助かった。
バレエの『胡桃割り人形』も魅力的だが、話としては私はこちらの方が好きなように思う。確かバレエの方はデュマの『ハシバミ物語』をもとにしていたように思うが、そちらは絶版になってしまったらしい。出きれば読んでみたいと思っていたのだが。

メタフィクションとして挿入されている「かたいクルミのはなし」が童話的であるので、それに絡む本編もまた童話的であったように思う。
マリーが体験する“夢のような話”は、バレエでは本当に夢となってしまうのだが、原作では事実として描かれている。これが、私がバレエ版よりも原作を好しとする最たる理由である。

期待通りの話で良かった。
『デモナータ(VII)―死の影―』
Darren Shan/橋本恵訳
小学館(2008)

状態・初

あらすじ
主人公はベック。

==+==

TOEICの参考書を買いに行った先で発見して思わず購入。

ネタバレの危険があるので詳しくは言えないが、取り敢えずベックが可愛かった。こんなに普通の女の子だったとは…!
合理的な考え方の所為か切り替えが速いし現状を冷静に見れる。でも、人の死を悼む事も出来るし、ミーラにお化粧して貰って嬉しそうだし、ダービッシュの態度に傷付くし。

うーん、やっぱりネタバレしないように感想書くのは難しい。今までのは余りネタバレが関係なかったから良かったのだが。ちゃんと書いて置いた方が次巻を読む時に役に立ちそうなので追記という形で後で書こう。

『エンデュミオンと叡智の書』
マシュー・スケルトン/大久保寛訳
新潮社(2008)

状態・初

あらすじ
何も書かれていない空白の本。全世界を支配できるその本を守るため、現代のオックスフォードと15世紀のドイツを舞台に二人の少年が繰り広げる冒険ファンタジー。

==+==

本屋で思わず衝動買いしてしまった本。一言で言えば、羨ましい…!
オックスフォードの図書館とか本当に憧れる。メインの舞台は600万冊以上の蔵書を誇るボドリアン図書館。羨ましいとしか言えない。地下書庫にまで入ってるしね。

ストーリーの展開が少しゆっくりな気もしたが、図書館やら古書店が多く出てくるので全く問題がなかったように思う。むしろその辺りは非常に楽しかった。

あとファウスト(ゲーテの、ではない。民間伝承の方だ)に関連したものが結構出てくる。図書館によく忍び込む猫の名前がメフィストフェレスだったりとか。
15世紀ドイツでの悪役、ヨハン・フストが“ファウスト”とされる事からだろうが、もう少しその事を強くおさないとファウストに関する事が浮いてしまっているような気がした。途中でファウストは要らないのではないだろうかと思ってしまった。いや、ファウストは好きなのでかなりテンション上がったのだが。

史実に基づく所も多々あり、グーテンベルクの活版印刷術なども知れて良かった。というか、この史実には非常に興味が湧いた。

二人の少年にもう少し関連性というか、接触(夢でとか)があっても良かったんじゃないかと思う。微かな繋がりしか見えなかったので、二つの話が独立したように思えてしまった。

本から始まるファンタジーといえば、エンデの「はてしない物語」を思い出すが、あれとは形の異なるものであった。はてしない物語では主人公の少年が本を通して世界を渡るが、エンデュミオンでは二人に別々の物語が用意されている。

あとは、少しラストが物足りないような気もしたが、あれはあれで良いのかも知れない。

とりあえず、ペーターがカッコ良かったとだけ加えておこう。彼も実在の人物らしいが。

『飛ぶ教室』
エーリヒ・ケストナー/池田香代子訳
岩波少年文庫(2006)

あらすじ
クリスマスを前にした寄宿学校で繰り広げられる、個性豊かな登場人物たちの物語。

*****

大学の講義でDVDを見て、レポートのために読んでみた。

ケストナーの前書きが本当に良い。前書きだけでも十分な読み応えがあった。
登場人物の個性が本当に豊か。子供から大人に成長する不安定な時期にあって、それぞれが個々を確立していく。どの考え方が正しいとか、そういう事が問題なのではなくて、重要なのは自分の在り方だと思った。

個人的にはヨナタンが好きだなー、と思っていたのだけれど、第9章のゼバスティアンの台詞が凄くドキッとした。レポートは途中から主旨がずれて、ゼバスティアンについて語ってた気がする。

児童書だから読み易かった。けれど、内容は子供よりも大人に読んで貰いたいものだったかも知れない。忘れていた少年時代。子供に対する大人の偏見。今の自分を振り返るには、とても良い本だった。
* HOME *
BrownBetty 
忍者ブログ [PR]